
完結 全2巻
この物語のモデルは言うまでもなく、太平洋戦争中に岡山県の山間部の集落で起こった「津山事件」である。
約2時間半で33人を殺した都井睦雄こそが本作の主人公・都居睦男。
実際におこった事件を事件が起きた集落にいたひとから話を聞き、書いたそうだ。。。
みなさんは「津山事件」をご存じでしょうか?
サイコ好きのかたは、必ず聞いたことがある事件名だったりするのではないでしょうか。
一人の人間がこれほど大量に人を殺害した例は、日本史上初めてではないだろうか。
しかも犯行に及んだなんと時間は2時間半ほどとのことです。
この作品は、
スーパーサイコパス野郎こと、都居睦男がどのようにして集落で育ったのか。
集落内では都居睦男はどんな扱いをうけていたのか。
どういった経緯で大量殺戮を犯すために武器をそろえたのか。
どのようにして犯行に及んだのか。←かなり用意周到ですww
なぜ、こんなにも人を殺めてしまったのか。
を描いていますが、あまりにも忠実な感じに思えるので「これフィクションなの!?」と思ってしまいます。
日本史上類をみないこの事件の全貌を皆さん、読んでみてはどうですか。。。

この作品は殺戮シーンだったり、独特な性描写があるためえぐいシーンやグロいのが苦手な方は見ないでください。
決して万人受けする作品ではないですが、間違いなく傑作です!
主人公目線での世界が描かれています。
肺病が発覚してから村の人々から掌を返したような冷たい仕打ちを受けるようになり、その性格はだんだん屈折としたものになっていく。
最後には積み重なった怨みを晴らすために、闇夜に紛れて村人達を切って回る。
人間の性質を冷徹に描かれています。
こんなことをされたら都居睦男はおかしくなってしまうなーと思うことがたくさんあります。
残虐シーンを並べるスプラッタではなく、人間の心を描く漫画として成立させています。
人間の本質に目を向けたい人や、読者を強烈に引き込む作品を読みたい人には、ぜひこの漫画を手に取ってよんでみてくださいなー♪
夜見の国から~残虐村奇譚~